2009年01月02日

スタンド・バイ・ミー:Stand By Me

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誰にでも、思い出すだけで切なく狂おしくなる大切に、大切にしておきたい少年期の想い出があるのではないでしょうか?

大人になった今では到底築くことの適わない純真で特別な友情。




思い出すだけでドキドキする冒険。

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仲間内だけの秘密の隠れ家。


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将来に希望を馳せる仲間との、夢を語るささやかな晩餐。

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そして訪れる訣別。




そんな想い出のひと夏を心に染み入るようなタッチで描き、少年映画の決定版となった名作「スタンド・バイ・ミー」。





私が、この映画を知ったのは高校の時でした。

中学時代に通った塾で知り合って、妙に気が合っていた仲間の一人に、太郎君(勿論仮名です)という実家が保育園を経営している男の子がいて、時々彼の実家の保育園に行って園児たちに絵本を読んであげたり遊んだりしていた時期があるのですが、ある日いつものように保育園に行くと、太郎君が興奮した様子で、

「陽一〜!『スタンド・バイ・ミー』って映画観た〜?」と訊いてきました。

当時、「スタンド・バイ・ミー」は名作だという評判は聞いていたのですが、それほど興味が無かったので、劇場に足を運ぶ事もないまま上映が終わってしまった映画でした。

「いや。観てないけど面白かったと?」

「うわ、マジで!?陽一だけには観て欲しかったんやけどなぁ〜!」

「なんで?」

「観たら分かるけん、TVとかであったら絶対観てね!」

「うん。分かった」

と、その時はそれで終わったのですが、数年後に近所でもレンタルビデオ店がオープンし始めて、ある日太郎君がおススメしていたのを思い出して「スタンド・バイ・ミー」をレンタルして観ました。

そして初めて太郎君があれだけ見せたがった理由が分かりました。





劇中、主人公たちが鉄橋の上を歩いている時に汽車が走ってきて、間一髪難を逃れるというシーンがありましたが、実は私と太郎君も「スタンド・バイ・ミー」公開の一年前の夏の日に同じ体験をしていたのです。

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行った事のない知らない場所に行って、行き当たりバッタリの冒険をしようと「伊賀」という駅名に惹かれて電車に飛び乗ったのはいいのですが、行ってみると何もない田舎で、一通り遊ぶと飽きてしまい、さぁ帰ろうとなると、今度は電車が来ない。

一時間に一本しか通っていない駅で、前の電車は、ほんの目の前を出発したところ。

仕方がないので、太郎君と私と金時君(勿論仮名ですが、彼はあの昔話に出てくる「金太郎」の本当の子孫だったそうです。彼とのエピソードもいずれ詳しく書きたいと思います)の仲良し三人組で、次の駅まで線路を歩いて帰る事にしました。

で、伊賀駅と次の土井駅の間に流れる比較的大きな川の上に鉄橋が架かっているのですが、その丁度真ん中辺りまで歩いた時に、後から電車の音が聞こえてきました・・・



「・・・何か、嫌な予感がせん!?」



振り返ってみると、遠くの方にこちらへ向かって走ってくる電車の姿が・・・



うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!



三人とも死に物狂いで走りました。

一番後ろを走っていた私は、間に合わず川に落ちて何とか轢かれずに済みました(T0T)

もうすぐ川岸というところだったので足が濡れただけでよかったですが、土井駅から濡れた足のまま電車に乗るのが恥ずかしかったですね・・・(^^;)






・・・で、「スタンド・バイ・ミー」ですが、主人公ゴーディの大人役を演じたリチャード・ドレイファス以外は、当時無名の役者ばかりでしたが、




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ウィル・ウィートン「新スター・トレック」シリーズ、




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コリー・フェルドマン「ロスト・ボーイ」、




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ジェリー・オコネル「スクリーム2」、





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キーファー・サザーランド「24」シリーズ、



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ジョン・キューザック「コンエアー」等この映画以降有名になったメンバーばかりですね。




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特にリバー・フェニックスは、本作の役柄同様実生活でも24歳でジョニー・デップと共同経営するバーで、薬物中毒による心臓発作で亡くなったことから伝説のスターとなりました。





「スタンド・バイ・ミー」のストーリー:たった2日の旅だったが、町が小さく、違って見えた


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34歳で人気作家のゴーティは「弁護士クリス・チェンパーズ刺殺」という記事に目をとめる。

時代は彼が十二歳だった頃にさかのぼる。



オレゴン州キャッスルロック。

ゴーティはこの田舎町の遊び友達、彼とクリス・テディ・バーンの4人はウマが合いいつも一緒に遊んでいた。

ある日行方不明の少年の死体の居場所が分かったという事を、兄から盗み聞きしたバーンは仲の良いゴーティたちに話し「死体を見つけて有名人になろう」と決めた4人は早速線路伝いを歩いて死体探しに出かける。




一方バーンの兄の不良仲間のリーダーも、その話を聞いて仲間と共に死体を捜しに行くことにした。

死体を見つければ英雄になれると出てきた4人だったが・・・



「スタンド・バイ・ミー」のサイドストーリー:「さよなら」なんて言うなよ、「じゃ、またな」って言えよ


監督はロブ・ライナー。

原作はスティーブン・キングの短編「The Body」です。

「スタンド・バイ・ミー」の成功を土台に、ロブ・ライナー監督は映画会社「キャッスルロック」を立ち上げました。

「キャッスルロック」というは、スティーブン・キングが小説の舞台として頻繁に使う架空の土地の名で、「スタンド・バイ・ミー」の舞台となった小さな町の名でもあります。

この名前を使わせたことで如何にスティーブン・キングが「スタンド・バイ・ミー」の出来に感銘を受けたかが分かるし、その後「ミザリー」(ライナー監督作)「ニードフル・シングス」「ショーシャンクの空に」「黙秘」「グリーン・マイル」「アトランティスのこころ」と、著作の映画化が「キャッスルロック」に比較的多いのも、キングが如何に信頼しているかの証でしょう。






劇中ゴーディが、親友クリスに悩みを相談するシーンがありますが、その時クリスは、

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君には小説の才能がある。将来は小説家になれ。書く事が無かったら俺達の事を書けばいい

と励まします。

この時にゴーディは小説家になる決心をします。





私も中学生の頃、塾帰りの夜中に、よく三人で缶ジュースを片手に公園で星を見ながら将来の夢とか語り合っていたのですが、ある日公園に如何にも不良という感じのお兄さんが二人来て、如何にも優等生という感じ(ぉぃ)の私たちにタカって来ました。

で、太郎君と金時君は、手持ちのお金を渡してしまったそうですが、私は殴られながらも一銭も渡しませんでした。

それを、太郎君が

「すげぇ!かっこいいよ!陽一!!俺、尊敬するよ!!勇気あるなぁ!」

と、褒めまくりでした(〃_ 〃)ゞ

本心は、私も滅茶苦茶怖かったんですよ。

でも、あの時はなぜかどうしても後に引けなかったし、なぜか勇気がコンコンと湧いてきました。

でも、この時の太郎君の褒めようが、かなり印象的で、それからの私はどういう場面でも、勇気を持って立ち向かうキャラになってしまいました。

つまり、ゴーディと同じで少年時代の親友の言葉の影響力というのは、その一生を左右するほどのものがあるんですね。






本作のサントラもいい選曲で、ドライブのお供やBGMにぴったりの名盤ですよ(^▽^)ノ





本作の冒頭で、
"I never had any friends later on like the once I did when I was twelve."(あの12歳の時のような友だちは、それからは二度と持てなかった) という台詞からゴーディは語りはじめますが、本当にそうだと思います。


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※当記事は、拙ブログ過去記事を加筆訂正したものです。
posted by 大塚陽一 at 11:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画スイッチ
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