2014年08月16日

硫黄島からの手紙:Letters from Iwo Jima





(映画「硫黄島からの手紙」は)

日本人監督である僕が撮った日本映画だからね












クリント・イーストウッド









父が映画大の好きで、特に戦争ものやギャングものが好きだったお陰で、私自身も戦争者やギャングものの映画が大好きになってしまったので、当然俗に言う「硫黄島二部作」も鑑賞していて、記事にしようかと何回も思ったことはあるのですが、何ともいえない感情があって、結局今日まで記事にすることはなかったのですが、昨夜TV放送していたこの作品を家族で見たことから、やはり記事に起こしておこうと思い、書いてみました。




映画「硫黄島からの手紙」は、いわゆる戦争映画でありながら、戦争映画に特有の派手な戦闘シーンは、ほとんどありませんでした。



まるで、平凡な日常を淡々と描くように、硫黄島で実際にあったであろう情景をドキュメンタリーのように描き出します。


もちろん映画ですから、これはいくら現実に起こったことに可能な限り忠実に作られていてもフィクションなんですけどね。




あと、栗林中将役の渡辺謙以外はみんなオーディションで選ばれたということで、特に西郷役を熱演した嵐の二宮君は、監督がニノの演技に感動して西郷役を新たに作ったということで、事務所どうのこうのじゃなく、実力で勝ち取ったんだな〜と感心しましたし、実際にいい演技だったと思います。
ただ一点、パン屋の親父にしては見た目が若すぎて、どう見ても高校球児のように見えてしまって、せっかく演技が素晴らしかっただけに、それが残念でした。

外人さんから見たら、きっと違和感ないんでしょうけどね。








「硫黄島からの手紙」のストーリー
我々の子どもらが日本で一日でも長く安泰に暮らせるなら、我々がこの島を守る一日には意味があるんです!




2006年、東京都小笠原諸島硫黄島。

地中から発見された数百通もの手紙。

それは、61年前、この島で戦った男たちが、家族に宛てて書き残したものだった。

届くことのなかった手紙に、彼らは何を託したのか。




太平洋戦争の戦況が悪化の一途をたどる1944年6月、小笠原方面最高指揮官・栗林忠道陸軍中将(渡辺謙)が硫黄島に降り立った。

本土防衛の最後の砦とも言うべき硫黄島の命運が栗林率いる帝国陸軍小笠原兵団に託された。

着任早々、従来一般的であった水際防衛作戦を一蹴し、内地持久戦による徹底抗戦に変更、また部下に対する理不尽な体罰を戒めた栗林に兵士たちは驚きの目を向ける。

今までのどの指揮官とも違う男との出会いは、硫黄島での日々に絶望を感じていた応召兵・西郷陸軍一等兵(二宮和也)に、新たな希望の光を抱かせる。




栗林は水際防衛や飛行場確保に固執する海軍軍人らの反対や突き上げを抑えながらも、硫黄の臭気が立ち込める灼熱の島、食料も水も満足にない過酷な状況で、掘り進められる地下陣地。

張り巡らせたこのトンネルこそ、アメリカ軍を迎え撃つ秘策だったのだ。




1945年2月19日、ついにアメリカ軍が上陸を開始する。

その圧倒的な兵力を前に5日で終わるだろうと言われた硫黄島の戦いは、36日間にも及ぶ歴史的な激戦となった。

まだ見ぬわが子を胸に抱くため、どんなことをしても生きて帰ると誓った西郷、そして彼らを率いた栗林もまた、軍人である前に夫であり父であった。




61年ぶりに届く彼らからの手紙。

そのひとりひとりの素顔から、硫黄島の心が明かされていく。
















映画「硫黄島からの手紙」サイドストーリー
予は常に諸氏の先頭にあり





当記事の冒頭で、「何ともいえない感情があって、結局今日まで記事にすることはなかった」と書きましたが、その「何ともいえない感情」というのは、なぜこれが外国人か撮った映画なんだろうというところです。


この「硫黄島からの手紙」も、日本でその時期になると製作される「戦争もの」のTVドラマや特集番組、あるいは第二次大戦を描いた映画も、どれもテーマは「反戦」ということで共通していると思います。



でも、そのためにフォーカスされるテーマや描き方には雲泥の差があります。



日本製の作品なら、「天皇陛下バンザーイ!」とか「お母さーん」とかいって自決する日本兵を描いたり、女性との悲恋とかにテーマを絞って、なんて戦争はバカバカしくも悲惨なことだろうか?となるのでしょうが、この作品では、日本人がそれぞれの立場で、可能な限り何を思って何を守るためにがんばったのか?という点がしっかり描かれている点が、素晴らしく、そういう御先祖様の思いや志を我々はしっかり受け止めて生きていかなきゃな、とか、様々な思いを胸に日本や家族、未来の日本人のために散っていった命に対して自然に手を合わせたくなります。

ここなんです。

一度でもいいから、そういう視点で描かれた日本映画が見たいと思ってしまいました。

比較的最近は、当時の歴史認識を見直そうという動きがあるようで、日本の戦争時代を描く映画や作品も大分変わってきたようですが、それでも悲恋や引き裂かれた家族的な部分をクローズアップしていて、戦時に生きた人間の思いや感覚を描くということにはまだまだ遠い印象を受けてしまいます。



しかしね、どうしても終戦記念日がお盆の時期と合致することから、この時期に戦争ものの映画やドキュメント作品をたくさん放映するでしょ?



お盆の時期ですよ。



自然にそうなりますよね?





ご先祖様が帰ってきているその時に、当時の日本人を蔑んだり、当時の日本人の思いを否定するような視点で作られた作品を見たくはないと、私は思います。




同じ、御先祖様と一緒に見るのなら、当時の日本人に慰霊の思いを抱けて、御先祖様にありがとうと素直に感謝して手を合わせられるような、そういう作品を見たいと思います。




そういう意味で、この映画「硫黄島からの手紙」を見ていると、本当に自然に御先祖様に手を合わせたくなる作品だと思っています。






こういう映画を、なんで当の日本人が作れないんだろう?





って、いうことなんです。





それが、「何ともいえない感情があって、結局今日まで記事にすることはなかった」理由です。







冒頭で、土の中から家族に当てて兵士達が書き残した手紙が見つかります。



(この手紙が、家族の元に届くことはないだろう)



みんな、それはよく分かっていましたが、この家族に宛てた手紙が最期を迎える男達の心の支えでした。



それを思うとき・・・




これは日本人として、必ず見ていて欲しいと思う作品です。





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posted by 大塚陽一 at 16:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画スイッチ
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