2014年09月11日

007/ゴールドフィンガー:GOLDFINGER





世の中にはルールがある。



ドンペリ53年物は3.5度以下で飲むべし。



ビートルズは耳栓をして聴くべし。









私は、007シリーズをまだ見たことがないという人に、シリーズ23作品の内から、まず最初に何を見るべきかと考えたら、迷わずこのシリーズ三作目「ゴールドフィンガー」を薦めます。



なぜかと問われると返答に困るのですが、おそらく私がはじめて見て印象に残ったのがこの作品であり、また劇中に登場する全身に金粉を塗られた美女の死体が、少年期に熱中して読んだ江戸川乱歩の探偵小説に垣間見えた淫靡な世界を髣髴とさせるからではないかと思います。



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「ゴールドフィンガー」のストーリー:
  お前の情事のために開発しているわけじゃないんだぞ、007




メキシコでの任務を終え、マイアミで束の間の休暇を楽しむボンドは、「ドクター・ノオ」の事件で協力した旧友CIAのフェリックス・ライターと再会し、Mからの伝言を受ける。




次の任務は、米国の大実業家ゴールドフィンガーに関するものだった。



ボンドは、同じホテルにいたゴールドフィンガーのいかさまポーカーを妨害し、ワザと大損させる。



いかさまトランプの手伝いをしているジルを誘惑するが、ボンドが何者かに気絶させられている間に、ジルを、全身に金を塗られて殺される。



英国に戻ったボンドは、ゴールドフィンガーが金密輸をしている証拠を暴くようにMに指令を受ける。



ボンドはゴルフでゴールドフィンガーに接触し、ナチスの金塊を餌に接近する。



ゴールドフィンガーのロールスロイスに発信器を取り付けスイスの工場まで尾行、ロールスロイスのボディを純金にして密輸していた事実を目撃する。



姉の仇をとるためジルの妹ティリーが現れるが、2人は逃走を図るが、オッドジョブの凶刃にテイリーが倒れ、ボンドも捕まってしまう。



ボンドの正体を知ったゴールドフィンガーは、ボンドを拘束し、工業用レーザーでジワジワ殺そうとする。



果たして絶体絶命のボンドに脱出の望みはあるのか?



















「ゴールドフィンガー」のサイドストーリー:
  次は生涯最後のジョークになるぞ、ボンド君。


goldfingerrezar.jpg







第1作目、第2作目のヒットで英国などでは無敵の007シリーズも、米国ではイマイチだったため米国が舞台の原作「ゴールドフィンガー」の映画化となりました。



007シリーズは、前作「007/ロシアより愛をこめて」でシリーズの型が決まり、本作品で、そのスタイルを完成させたと言われていますが言い得て妙で、このシリーズ第3作目「007/ゴールドフィンガー」でシリーズのスタイルが確立されました。



世界の金市場を手中に収めんと企む大富豪ゴールドフィンガーにボンドが立ち向かう内容で、原作でのフォートノックスの金塊を奪うという計画から、放射能物質をつめた原子装置(原子爆弾ではないそうです)で金塊を汚染させるという計画に変更されました。




「金」を「株」に置き換えてみれば、現代でも通用する時代を先取りした卓越した設定だったことがよく分かりますね。






シリーズ恒例となるボンド・カーですが、その初代アストン・マーチンBD-5も本作が初登場です。





色々なパターンも確立されて、本作での基本パターンが最新作まで続いています。




クライマックス・シーンでの時限装置停止時の残り時間ですが、三桁のため七秒前で止めて「007」とするのは、ご愛嬌(^▽^)







オープニングシーンは、本編とは全く関係の無いエピソードが展開します。




鴨の模型を頭につけたボンドが海中から現れますが、ウェットスーツを脱ぐと、下には白のタキシードを着込んでいて、バラを胸に刺し、煙草に火を点けると同時に爆発が起きます。


gunbarrelgoldfinger.jpg


この一連のシーンは良くできていて、同じパターンで本編と関係無いオープニングが、以後多く使われるようになりました。







ちなみに、5代目ボンドのピアース・ブロスナンは「この映画を観て俳優になろうと思った」そうです。









ゲルト・フレーベ演じるオーリック・ゴールドフィンガーは、シリーズの中でも印象に残る悪役で、シリーズ第6作品目「女王陛下の007」の興行成績が悪かったため続く第7作品目の「007/ダイヤモンドは永遠に」では、結局流れてしまいましたが、最初ゴールドフィンガーの双子の弟を登場させる予定だったということからも、その人気の高さがうかがえます。




ただ、ドイツ人の彼は英語がまったく話せないらしく、映画では吹き替えになっています。





本作品は、007シリーズの基本を確立した作品だと言われていますが、Qとボンドの楽しいやり取りも本作から始まりました。






第1作目「007/ドクター・ノオ」では、愛銃をワルサーPPKと取り替える事に不承不承応じているだけだし、第2作目「007/ロシアより愛をこめて」では、アタッシェケースの説明に、熱心に頷き、特殊な開錠法を試してみるようにというQに、素直に従って「出来た♪」と、嬉しそうでした。






それが、本作から初登場のQ課のガレージで、一所懸命説明するQに軽口をたたき、アストン・マーチンDB−5の説明に「冗談だろ?」と思わず言って「仕事中に冗談は言わんよ!」と言われていました。





Qとボンドは、こうでなくっちゃ。






007シリーズでは、敵のボスとゲームかカジノで闘い、楽々と勝って敵のボスをイライラさせるのが伝統なのですが、ボンドと敵役の、ゲームを通じての前哨戦もここから始まりました。




しかし、本作でのゴルフ対決は、実際はボンドがボールをすり替えて(つまり、インチキで)勝つことになります。





私的に、ボンドは卓越した運動神経や反射神経、ギャンブル運の恩恵で勝利を勝ち取るより、こういうインチキな手で勝利する方が、ボンドらしいと思います。






ボンドは敵に捕まり、敵の本拠地に軟禁されるも、ボンドは最高の酒と食事でもてなされ、会話をしながら互いに頭の良さを競うは、第一作目「007/ドクター・ノオ」から続く黄金パターンですが、本作品のヒロインであるオナー・ブラックマン演じるプッシー・ガロア


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(プッシーという名前に難ありと言う事で、映画化の際には変更しようともされたようだが、結局小説通りになったそうです)は、ゴールドフィンガーの配下で働く飛行機部隊の隊長なのですが、彼女は男勝り(原作では『レズビアン:同性愛者』でしたから・・・男嫌い)でボンドをも柔道の技で倒したりしますが、さしもの彼女もボンドの魅力には勝てず、本作でボンドの男の魅力が悪の手先である女性の心を善に導くというもうひとつの黄金パターンが確立されます。



pussybond.jpg


中盤以降ボンドが捕まってしまっていたので、これがなければ確実に野望は成就していましたね^^;


bondpussyxxx.jpg


そこが、ボンドのボンドたる所以なのですが・・・








敵の野望を挫き、ボスを倒した後、ボンドとヒロインのハッピーエンドかという最後の最後、存在を忘れかけていた敵が、ボンドに罠をかけてくるが、ボンドは辛くも勝利を収め、ボンドとヒロインとの本当のロマンスで幕を閉じるパターンというのは、前作から登場しましたが、第6作目「女王陛下の007」の時の結末が結末だっただけに、続く第7作目「007/ダイヤモンドは永遠に」や第8作目「007/死ぬのは奴らだ」辺りになってくると、このパターンは白けてしまいましたね^^;







豪華なセットも、本作からでしょうか?




特に巨大なものはクライマックス・シーン、フォート・ノックスのセットで、劇中に登場する本物の フォート・ノックスは飛行機からの空撮映像のみで、外部は緻密に再現されてはいますが、内部については完全な想像だそうです。





007というと、このシャーリー・バッシーの歌う「ゴールドフィンガー」が主題歌として第一に挙げられますが、本作品から、その主題歌もジョン・バリー作曲です。






1. Main Title - Goldfinger / Shirley Bassey (2:48) (65/8)
2. Into Miami (0:57)
3. Alpine Drive / Auric's Factory (4:27)
4. Oddjob's Pressing Engagement (3:08)
5. Bond Back in Action Again (2:31)
6. Teasing the Korean (2:16)
7. Gassing the Gangsters (1:05)
8. Goldfinger (2:10)
9. Dawn Raid on Fort Knox (5:48)
10. The Arrival of the Bomb and Countdown (3:29)
11. The Death of Goldfinger - End Titles (2:34)

Bonus Tracks:
12. Golden Girl (2:10)
13. Death of Tilley (2:04)
14. The Laser Beam (2:54)
15. Pussy Galore's Flying Circus (2:48)



私も、前作マット・モンローの「ロシアより愛をこめて」同様、この曲をカラオケでよく歌いますが、この曲を歌うと大爆笑になるのは、なぜでしょうか?

本人は精一杯歌っているのに・・・曲が合わないのかしらん?

そういえば、昔ある空港で、カラスが大量発生して飛行困難な為、スピーカーで色々な音を出して追っ払おうとしたところ、なかなか旨く行かず、途方に暮れていたら、たまたま「ゴールドフィンガー」をかけた時、カラスが逃げ出したという話を聴いた事があります・・・真相や如何に?!





個人的には、このサントラをBGMに落合信彦の「2039年の真実」を読んでいたため(映画「JFK」公開前だったので・・・)「JFK」のイメージがあります。







「JFK」のサントラは、サントラで、こっちも大好きなんですけどね(^^;)ジョン・ウィリアムス御大ですし。







まぁ本編でも、ギャングが出てたし、ね?




近いでしょ?








THE END

OF

“GOLDFINGER”

BUT

JAMES BOND WILL RETURN

IN

THUNDERBALL






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posted by 大塚陽一 at 23:08 | Comment(0) | TrackBack(0) |   ・ジェームズ・ボンド007
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