2014年09月21日

007/私を愛したスパイ:THE SPY WHO LOVED ME






こちらのレディに、バカルディをロックで。



こちらの紳士には、ウォッカ・マティーニを

ステアでなくシェイクして。





お見事。


















シリーズ第10弾。

ロジャー・ムーアのボンド第3作目。


ボンドがロジャーに変わって、共同プロデューサーだったハリー・ザルツマンが007から離れ、前作は・・・シリーズワーストワンに挙げるファンも多い作品だったこともあり、3年のブランクを開けて公開となる本作を、シリーズ10作目のメモリアル作品としてブロッコリは、「これでダメなら」という覚悟で、007の魅力を、これでもかというほど詰め込んでいます。



まずはオープニング。

この物語の重要な所を含んでいるだけではなく、見所は“女王陛下”以来のスキーシーンです。

危機脱出を描く、ロジャー・ボンドの定番ともいえるタイプのオープニングで、今作の出来は秀逸です。



今作あたりから、しばらくの間、このオープニングシークエンスが本編中一番の見所になります。



追っ手から追い込まれ、急傾斜を絶壁まで滑り終えたボンドは、観客の心配をよそに、断崖絶壁の谷を、ハイジャンプ!


そのまま空中に落下。


音も消えたノーカットの映像の後、イギリス国旗の柄のパラシュートが開き、同時に流れるテーマ曲。



この作品のワールド・プレミアとなったロンドンのレスター・スクウェア・オデオンでは、この芸術ともいえる場面が終わった途端、満場の拍手となったそうです。


私もその場に居たかったなァ(行けても当時6歳やったけど)・・・





エジプトなど絵になるシーンが多く、夕陽のシーンや、ライトがいい感じに当たる幻想的なシーンが、他の作品に比べて、多かったように感じました。




今回は、キャラクターにも印象強いものが多く、黒幕カール・ストロンバーグは海底に王国を作ろうとしている男で、なかなか重厚な感じが出ていて◎でした。



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その手下で、一番有名な用心棒、鋼の歯で人を噛み殺すジョーズも、この作品が初登場で、シリーズ初となる二作品(次回作「007/ムーンレイカー」)に出演した用心棒となります。


何度もボンドに襲い掛かるんですが、ボンドに巨大な磁石に吊り下げられ、水面に落とされたジョーズが本物のジョーズ(サメ)と対決して噛み殺すシーン(これまでのシリーズで、黒幕からサメや、ピラニアの水槽に落とされて殺されるというパターンをあえて利用したんでしょう)が、こういった期待外しのセンス(ジョーズ初登場時も、ストロンバーグが、呼ぶと禿頭でガタイの良い屈強な男が出てくるので、観客は、「ああ、今回はこの男が用心棒なんだ」と、思わせて、ジョーズを登場《まぁ、みんな予告編観て知ってるんだけどね^^;》させるとか)は、大好きです。


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ストロンバーグの要塞やマンモス・タンカー「リパラス」もスケールがすごいです。


何しろ潜水艦が二艦もまるまる納まってしまう巨大さ加減^^;




そして、この映画の最大の見所は、やっぱりボンド・カーのロータス・エスプリでしょう!


ダイビングして海に沈んだロータスが、水中で潜水艇に変形してしまうシーンには、度肝を抜かれました。

海面から砂浜へ上がって来るロータスを観て海水浴客が、目を丸くするシーンが大好きです。


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この作品では、ロジャー・ムーアも、すっかりボンドが板についてきて、脂の乗り切ったボンドらしいボンドになっていました。


劇中、ソ連側のスパイであるトリプルXに自分の経歴を話され、その中で『結婚は一度、奥様は殺され・・・』の言葉に怒りをあらわにするボンドが、かなり嬉しかったです。





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映画「007/私を愛したスパイ」のストーリー:

 ジェームズ・ボンド中佐。

 海軍からイギリス諜報部へ移り諜報部員へ。

 殺人を許可され、事実多くの経験を持つ。

 女友達も多いが、結婚は一度だけ。奥様は殺さ・・・





原子力潜水艦が失踪した。

英国潜水艦レンジャー号、そしてソ連の原子力潜水艦ポチョムキン号だった。

英ソは、それぞれ独自に調査を開始。

2隻の航跡は最高機密だが、その航跡を追えるような仕掛けのマイクロフィルムが存在する事が分かった。

熱による潜水艦追跡システムが使用されたらしく、マイクロフィルムを見つけるべく、それぞれにNo1エージェントを派遣することとなった。



英国側は、ボンド。

ソ連側は、KGBエージェント・コードネーム「トリプルX」アニヤ・アマソワ少佐だった。

ボンドはマイクロフィルムを競売するカルバに会い、アマソワと対面するが、カルバは鉄の歯を持つ殺し屋ジョーズに殺されてしまう。

2人はスパイ戦を繰り広げながら、ジョーズを追跡。

苦戦しながらも、システムのマイクロフィルムを奪取。

その結果、MとKGBゴゴール将軍は共通の敵を持つものは、味方とばかりに今回は協力体制を取る。



Qの分析で、フィルムの書類からストロンバーグ商船のマークを発見する。

ストロンバーグは、サルジニアに海洋研究所を持つ富豪で、ボンドらはストロンバーグと対面するも、帰り道でロータス・エスプリのボンドとアマソワを刺客が襲う。

まずは、爆弾搭載のサイドカーを振り切り、ジョーズが駆る車とのカーチェイスに競り勝ったロータスを、今度は空からナオミのヘリが、絨毯爆撃で襲う。

最初は巧みに避けるボンドだが、次第に逃げ場を失い、崖から海へダイブ!

果たしてボンドとアマソワは無事助かるのか?

そして、消えた原潜2隻の行方は?

ストロンバーグの野望とは?

ボンドは、アマソワを出し抜き、英国の威信を守ることが出来るのか?












「007/私を愛したスパイ」のサイド・ストーリー:

 実に見事だ。バックショットの曲線がまた・・・





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ボンド・ガールは後に元ビートルズのリンゴ・スター夫人となるバーバラ・バック。



ボンドと共にストロンバーグの陰謀に挑むソ連のスパイ、トリプルXことアニヤ・アマソワ少佐を演じています。

最初の内こそボンドと対等に渡り合っていますが、次第にこれまでのボンド・ガールの様になっていきます。



ボンドと出会って最初にジョーズを追跡する際に、車の荷台で一晩中揺られるシーンがありますが、ウトウトしてボンドの肩に頭をもたれて寝てしまいます。


そのシーンを観て、「おいおい、そんな無防備でソ連のNo1エージェントが務まるのかよ!」と、思いましたが、あれが女性エージェントとしての、いつもの手だったとしたら・・・((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
彼女は美しいですが、なぜか、彼女の笑顔を見る度にピグモンを思い出してしまうので、イマイチのめり込めませんでした。







「007は二度死ぬ」のレビューで、ちょっと触れた通り本作は、最近連投が続いたガイ・ハミルトンから「007は二度死ぬ」のルイス・ギルバート監督に交代、スタッフも当時のスタッフを招へい。



スペクター復活案や、数々の作家が書いた脚本郡・・・様々な紆余曲折がありましたが、その甲斐あって完成した作品はスケールの大きさと奇想天外な秘密兵器、パロディなど、全てがバランスよく融合し、水陸両用のロータス・エスプリと殺し屋ジョーズのインパクトで人気を博しました。




記念すべきメモリアル作品第20作目にして、40周年作品「007/ダイ・アナザー・デイ」の時も数多くのファンから、これまでのシリーズ名場面のつなぎ合わせだ!と指摘されていましたが、それこそシリーズのメモリアルの祝い方なのが、本作を観ると、ご理解いただけるでしょう。





本作で登場したゴゴール将軍は本作以降順レギュラーとして、第15作目「007/リビング・デイライツ」まで登場することになります。

そのゴゴール将軍の立場も、時代に応じて段々描き方が変わって行きます。

これほどの長い歴史を持つシリーズとなると、ソ連の変遷が、作品ごとに感じられて面白いですよ。

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さて、色々と書きましたが、この作品は、何よりもヘリでボンドたちを襲う謎の美女ナオミ役キャロライン・マンローの魅力に尽きます。

劇中で、アマソワが傍に居るにもかかわらず、ボンドがキャロライン・マンローの肢体に見とれてしまい、「あの線が美しい」と、思わずもらしていましたが、本当にキャロライン・マンローが出演していなかったら、きっと評価は、半減していた事でしょう!絶対!多分!きっと!


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ヘリでロータス・エスプリを追跡・銃撃する時に、キャロライン・マンローが、機上からボンドにウインクするんですが、これが最高にセクシーで、印象的なシーンでした。

私が、本作を観たのは、まだ小さい頃で内容は、まったく覚えていませんでしたが、あのシーンだけは、しっかり記憶に残っていましたね。



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007は世界征服を狙う悪人や悪の組織と戦う正義のヒーローのようなイメージがありますが、実は本当に世界制服的な野望を持っていたのは今作のカール・ストロンバーグ(一瞬ですが、手に水掻きがあるシーンがあります。その辺りが水中都市に取り付かれた理由かもしれませんね)と次回作「007/ムーンレイカー」のヒューゴ・ドラックスだけで、他の悪役はすべてスケールがでかいだけの盗人なんですね、その両方の作品で共通の用心棒ジョーズ役で出演したリチャード・キール氏が2014年9月10日に亡くなられました。

彼の存在がなければ、これほどシリーズが続いたかどうか・・・謹んで深い哀悼の意を表します。








主題歌はカーリー・サイモンの「Nobody Does It Better」で、初の映画タイトルとは異なるタイトルです。
まぁ、あのタイトルだと曲作り難くて適わんでしょうね。

音楽は、あの「スティング」などで御馴染みのマービン・ハムリッシュです。

どんな風になるだろう?と思ったら、流石ですね。



普通に流していても007と言わなかったらオサレと思われるかも〜(でもボンドテーマがかかるからバレるか・・・^^;)





最初に聞いた時は、金損したかな〜?とか思いましたが、今では、ヘビーローテーション!


聴けば聴くほど味が出てくるサントラです。






1. Nobody Does It Better / Carly Simon (77/2)
2. Bond 77 (James Bond Theme)
3. Ride to Atlantis
4. Mojave Club
5. Nobody Does It Better [Instrumental]
6. Anya
7. The Tanker
8. The Pyramids
9. Eastern Lights
10. Conclusion
11. End Titles-Nobody Does It Better / Carly Simon





THE END

OF

“THE SPY WHO LOVED ME”

BUT

JAMES BOND WILL RETURN

IN

“MOONRAKER”





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posted by 大塚陽一 at 02:30 | Comment(0) | TrackBack(0) |   ・ジェームズ・ボンド007
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