2014年12月01日

007/ゴールデンアイ GOLDENEYE




「『ロンドンの4月は春だが



 サンクトペテルブルクはケツまで凍る』



 これでいいか?」






「だめだ、薔薇も見せろ」






「勘弁してくれよ〜」







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前作「007/消されたライセンス」公開後、突然007シリーズは沈黙してしまいます。

「007/消されたライセンス」が不評だったことから、もうシリーズは終わった。

・・・とか、アルバート・R・ブロッコリは、シリーズを売却してしまった。

・・・とか、色々な噂が巻き起こって、私も(今新作を作ったところで、火が消えてしまうんじゃないか?)と思い始めた矢先、6年間のブランクを破って製作されたのが、この「007/ゴールデンアイ」でした。



007-goldeneyes.jpg

5代目ジェームス・ボンド=ピアース・ブロスナンの登場です!

嬉しくて胸が踊りました!

もちろん映画館に走って観に行きました!

オープニングシーンは、決して忘れられません。

もう二度と・・・と思っていた007の復活。

その幕開けのシーンは、とんでもない高さのダムからのバンジ−ジャンプでした!

そして、断崖絶壁にバイクごと落下したボンドが、これも落下中で、無人のセスナ機に、乗り込んで操縦席にもぐり込み、あわや、という時に立ち直るセスナ!

そしてオープニングタイトルへ・・・劇場の席で一人、鳥肌立てて、いつの間にか涙を流していました。





待ちに待ったピアース・ブロスナンでした。

その苦みばしった甘い(なんじゃそりゃ?)風貌、ウィットに飛んだユーモアのあるセリフ廻し、シャープで、切れの良い動き、何もかもが洗練されていて、はっきりいって、この時のブロスナンは、ボンド以外の何者でもありませんでした。

この作品を何度観返しても、そう思います。



Goldeneye-1-steelbook.png


ティモシー・ダルトンがボンド役を襲名した時と同様、再びメインキャストが、変わりました。

マニーペニーにはサマンサ・ボンド。

Moneypenny.jpg

Mにはジュディ・デンチ(!女性)です。

GOLDEN.jpg


今回の敵はかつての同僚であり、親友であった男で、同じ00セクションメンバーだったため、ボンドのやり口をすべて知り尽くした敵となるので、ボンドはかなり苦戦します。

せっかく爆弾をセットしたのに、「Qは、元気か?」そう言ってQ特製の腕時計を扱い、タイマーを止めてしまったり、ボールペン型の手榴弾にも気付き、ボンドの手が届かない位置に離しちゃったりします。



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数あるアクションシーンの中でもサンクトペテルブルクの街でのタンクチェイスは圧巻で、戦車を操りところかまわず車を追い掛け回すシーンは痛快でなんですが、ちょっと、スパイ映画なのに派手過ぎ・・・^^;ムーア時代の作品を思い出しました。












ストーリー
 俺もお前も共に孤児だった。

 違ったのは、
 お前の両親は金持ちで登山中の事故で死んだこと。




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ソ連国内にある化学兵器工場に侵入したボンドは、パートナーである006アレック・トレヴェルヤンと共に施設爆破の任務を遂行していたが、アレックが捕らわれてしまった。


アレックは射殺されるが、爆弾のタイマーを早めたボンドによって、ソ連の基地は爆発。

ボンドは落下するセスナ飛行機を奪って脱出に成功する。




それから9年後。

ボンドは、オナトップという名の謎の美女と出会う。

img_3.png

オナトップが、ロシアン・マフィアでも最強最悪と言われる犯罪組織ヤヌスの一員であることを知ったボンドは、行動を監視していたが、NATOが開発した最新型戦闘ヘリ、タイガーを強奪される。

このヘリは、電子波による干渉・無線による妨害・電磁波の放出のいずれにも対抗できる戦闘ヘリだ。



その頃、ロシア極寒の地にあるセヴェルナヤ宇宙兵器基地。

ロシア政府でも、ごく一部の者しかその存在を知らない基地で、旧ソ連の負の遺産、ゴールデンアイを管理している基地である。

(ゴールデンアイとは、米ソ冷戦時代の遺物で、核戦争等で壊滅的な打撃を受けた場合の報復的措置として利用する物で、核爆発等の衝撃波が、付近の電気機器をすべて使用不能にする事を利用したのだ)
そこへ、抜き打ち検査と言って、ロシア軍の宇宙局長官ウルモフが現れた。

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ウルモフに同行してきたオナトップが、突然機関銃を乱射し、基地内の科学者プログラマーを虐殺。

あらゆる電子機器を不能にする極秘プログラム「ゴールデンアイ」を強奪したウルモフとオナトップは、奪ってきていた最新型戦闘ヘリ・タイガーで脱出。



その頃、英国のスパイ衛星は、そのセヴェルナヤ宇宙兵器基地付近で、盗まれたタイガーヘリを発見していたため、Mは、ボンドと共に監視中だった。
すると、ゴールデンアイが発動され、基地付近がブラックアウトし、緊急出動したミグ3機も電磁波に電子機器を破壊され、墜落していた。


Mは、ボンドに詳細の調査と、ウルモフに奪われたゴールデンアイの追跡を命じる。

しかし、個人的な復讐は考えないように釘を刺す。

なぜならば、このウルモフこそ9年前の、あの任務の時、ボンドの親友である006アレック・トレヴェルヤンを殺害した張本人だったからだ。




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「007/ゴールデンアイ」のサイドストーリー
 大人になるんだ007




さて、五代目ジェームズ・ボンドとなったピアーズ・ブロズナン。

彼は、「007/ユア・アイズ・オンリー」のサイドストーリーで、触れたとおり、あの頃から次のボンド役として、ファンの間でも認知されていました。

元々シリーズ15作目「007/リビング・デイライツ」の時も、最初にオファーがありましたが、当時人気のTVシリーズ「探偵レミントン・スティール」の契約の関係で、断っていました。





本人的には、すごく悔しくて仕方なかったらしく、あの有名な「ボンド。ジェームス・ボンド」という台詞を、いつも練習していたそうです。

その所為か、三代目ボンド=ロジャー・ムーア張りの甘いマスクを引き継いでいながらも、歴代ボンドの誰よりも、更に華麗でシャープな身のこなしで、より過激に、より優雅に、よりアクティブに、活き活きとボンドを演じている印象を受けます。



既に書きましたが、本当に本作のブロスナンは、ボンド以外の何者でもなく、ボンドイズブロスナン!ブロスナン意外は、ボンドじゃない!と言ってもいいほどの存在感です!




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CIAのジャック・ウエイドと合流する時に「お堅い英国のスパイは、未だに合言葉ごっこか?」と揶揄された時も、銃を突きつけ、プロとして、ちゃんと合言葉を言わせ、結局は、ボンドがイニシアティブを取るのですが、これは当時前作から、シリーズの権利問題が解決するまで6年経っていて、スパイ映画はもはや時代遅れと評論家に決め付けられた事に対する反論のようにも見えますし、また、現実には米国追従するしかない英国ですが、007シリーズの中だけは、ボンドが英国代表として、今も米国にイニシアティブを取った形のパートナーシップで、付き合っているという一種の感慨にも見えます。




Mが登場するシーンでは、心底驚きました。

まさかMを女性が演じる時が来るとは!!

これも、当時の評論家連中が、「現代に性差別の権化とも言える行為を行うボンド(評論家の言ですよ!念のため)を、世論が受け入れる訳が無い!」と決め付けていた事に対しての、予防策でしょう。

(新作が発表されるたびに、女性人権団体の抗議を受けていたそうです^^;)

Mは、初登場早々、ボンドを「女性蔑視の太古の恐竜で、冷戦の産物」と決め付けます。



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ボンドはヤヌスに接近するため、かつて足を狙撃して、負傷させた武器商人ズコフスキーに協力を求めます。

このズコフスキーとボンドのやり取りは、プロ同士の会話として、聴いていてとても楽しいです。



このズコフスキーは、後にシリーズ19作目「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」にも再登場します。






Bond-Golden-Eye-05.jpg

今回のボンドガール=ナターリア・シミョノヴァを演じるイザベラ・スコルプコは、女優になる前、スウェーデンのアイドル歌手だったそうで、本国を中心として活躍しているようです。

彼女は、ウージーの一斉掃射でも生き残り、墜落したミグの爆発でも生き残り、更に爆発する建物の中でも生き残り、ヘリのミサイルでも生き残り、装甲列車の爆発でも生き残ります。

ナターリアだけで編集しなおしたら、女性版ダイハードが完成するのでは?!





本作は、これまで数々のボンド映画で、特撮を手がけてきたデレク・メディングスの、最後の作品となってしまいましたが、有終の美を飾るに相応しい特撮満載な作品で、その量と完成度には目を瞠らされるものがありました。

彼はこの作品の撮影後、他界したため、この作品は彼にささげられることとなりました。

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ボンド復活を音楽で彩るのは、当時人気絶頂「ニキータ」や、「レオン」のエリック・セラです。



007シリーズの大ファンというリュック・ベンソン監督が口説き落として実現したそうですが・・・

なんで、ジョン・バリーじゃないんでしょう!!

この作品だけは、バリー節が炸裂する中で観たかった!

この作品で、有終の美を飾って欲しかった!

というのは、今更だけど・・・って、ただのバリー中毒?






1. Golden Eye / Tina Turner (4:46)
2. The Goldeneye Overture (4:24)
3. Ladies First (2:44)
4. We Share the Same Passions (4:46)
5. A Little Surprise for You (2:02)
6. The Severnaya Suite (2:07)
7. Our Lady of Smolensk (1:01)
8. Whispering Statues (3:26)
9. Run,Shoot and Jump (1:05)
10. A Pleasant Drive in St. Petersburg (4:28)
11. Fatal Weakness (4:43)
12. That's What Keeps You Alone (3:17)
13. Dish Out of Water (3:57)
14. The Scale to Hell (3:43)
15. For Ever,James (2:01)
16. The Experience of Love / Eric Serra (5:57)






THE END

OF

“GOLDENEYE”

BUT

JAMES BOND WILL RETURN

IN

TOMMOROW NEVER DIE








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posted by 大塚陽一 at 16:16 | Comment(0) | TrackBack(0) |   ・ジェームズ・ボンド007
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