2015年08月05日

ミッション:インポッシブル Mission:Impossible(1996)

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おはよう、フェルプス君

(略)




〜例によって君もしくは君のメンバーが捕らえられ、

あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。



なお、このテープは自動的に消滅する。 



成功を祈る。
















ミッション:インポッシブル」(Mission:Impossible)は、クルーズ/ワグナー・プロダクション(1992年設立)の第1回作品で、プロデュースと主演を兼ねるトム・クルーズがアメリカのテレビドラマ「スパイ大作戦(原題「Mission:Impossible」)」の映画化権を買い取って実現した「スパイ大作戦」の映画化作品と一般的には言われていますが・・・

実際は作品名と部隊名、プロットの大枠のみを拝借した作品です。


拝借・・・と表現したのには訳があります。






初めて「ミッション:インポッシブル」の映画の話を耳にした時、TVシリーズ「スパイ大作戦」の映画化だと聴いて、とても嬉しかったのを覚えています。

なぜならば、私は、幼少の頃から繰り返し繰り返し再放送されていた「スパイ大作戦」がもともと大好きで、1991年に日本で新シリーズ「新スパイ大作戦」の放送が始まった時は、昔ぞっこんだった、あの「スパイ大作戦」が、装いも新たに、それでいてリーダーである我らがジム・フェルプスは健在で、新しいチームメンバー(しかも、あのバーニーの本当の息子が出演していて)構成も、過去の作品世界をちゃんと踏襲しているから、歓喜して、友人達に面白いよ!見たほうがいいよ!と宣伝しまくりながら、放送日にはバイトも入れず、他の用事は全てキャンセルして、毎週欠かさず見ていました。

その「新スパイ大作戦」の放送が終了して、もう続きは見れないのかな?と思っていた矢先の「スパイ大作戦」映画化の話!



もうね、めちゃくちゃ嬉しかったですよ!



日本公開時のタイトルが原題のままであることも、TVシリーズで主役だったジム・フェルプスが役は存在するものの、主役ではなく、しかも演じる役者がピーター・グレイブスからジョン・ヴォイトに交代することも、トム・クルーズがそれに代わって主役となるイーサン・ハントを演じるということも、最初はちょとひっかかりましたが、それでも、もう一度あの「スパイ大作戦」の新作を見ることができる!しかも映画館の大スクリーンで!!



ということで、すごく興奮しながら公開を待って、公開初日に映画館に並んだ記憶があります。












「ミッション:インポッシブル」のストーリー:「赤信号!青信号だ!」





CIAの特殊作戦部Impossible Mission Forceは暗殺・謀略など特殊工作に従事している。


ジム・フェルプス率いるIMFチームは、CIA工作官のリスト漏洩事件における解明作業のため、プラハで遂行したカウンターインテリジェンス(NOC)作戦中、イーサン・ハントを除くメンバー全員が次々と殺されてしまった。


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生き残ったイーサンはCIAのキトリッジと会うが、この作戦はIMF内部にいると見られる密告者ヨブを探し出すのが目的だったと聞かされ、生き残ったイーサンがヨブではないかとの疑いがかかる。

もう一人の生き残りであるフェルプスの妻クレアと共にIMF内部の裏切者を探し出し、疑惑を晴らすため、CIA本部に進入しリスト入手を図る!



果たしてイーサンはリストを奪取できるのか?



そして、本当の裏切り者は一体?

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まだかまだかと公開を待って、興奮しながら公開初日映画館に並んでみた「ミッション:インポッシブル」。

観終わって映画館を出た時の私の心は、大きな喪失感と虚無感でいっぱいでした。

それはどうしてかというと・・・




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ここから先はネタバレがあります。
ぜひ本編をご覧になってから見てください。

「ミッション:インポッシブル」のサイドストーリー:この俺は爆弾を仕掛け、撃って、ナイフで刺してIMFの仲間を5人も殺した男だ。お袋とおじをしょっぴかれたぐらいで大きいダメージを喰らうと思うか?






当記事の冒頭でこの作品のことを・・・

「スパイ大作戦」の映画化作品と一般的には言われていますが・・・実際は作品名と部隊名、プロットの大枠のみを拝借した作品です。

と、書きました。



なぜか?



この作品を見て、私は大きな喪失感と虚無感でいっぱいになったと書きました。



なぜか?





それは、この作品が、「スパイ大作戦」とはまったく別物の作品で、それだけならいいのですが、1966年から1973年まで7年間続いたTVシリーズと、1988年から1990年の2年間のTVの新シリーズが築き上げた世界をすべて打ち壊してしまったということなのです。

TVシリーズを御存じない方からすると、すごく大げさな表現かもしれませんが、私にとってみれば、それだけの衝撃でした。


まず、TVシリーズとの設定の違いからいきましょう。


今作ではイーサンたちが所属するIMF(Impossible Mission Force、不可能作戦部隊)
は、CIAの一機関という位置付けですが、もともと「スパイ大作戦」のIMFは、アメリカ政府が手を下せない極秘任務を遂行する民間のスパイ組織でした。

だから、チームメンバーもプロのスパイだけでなく、本業が役者とかモデルという主要メンバーが居ました。

まあ、「新スパイ大作戦」の時に、IMFの設定も政府系の秘密機関という風に軌道修正されたので、CIAと言われても、百歩譲って納得できても、「ミッション:インポッシブル」のIMFは、暗殺も辞さない構えですが、TVシリーズのIMFは、血を流さない(ターゲットの犯した犯罪行為を自白させて投獄したり、ターゲットのスキャンダルを演出して失脚させたりといった)謀略はお手の物ですが、銃を撃ったり、ナイフで刺したり、爆破したりといった命を奪うような行為は(第2シリーズからのジム・フェルプスを筆頭に)断じてしませんでした。

敵が仕掛けて来てもね。



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つまり、TVの「スパイ大作戦」は、アクション主体の作品ではなく、映画「スティング」のようなコンゲーム作品だったのです。

※時々、この作品をコンゲーム作品という人を見かけますが、それはまったく違います。その理由は後述します。





ストーリーの中で、敵が騙されると同時に、視聴者である私たちも騙されます。

作品の中では様々なイレギュラーが発生して、主人公達IMFメンバーが立てた計画通りには進まず、色々な危機に見舞われます。それが実はジム達がうまく機転を利かせたり、実はそれも計画の一部だったりとかで、ラストシーンで、「そうだったのか!」と騙されたことが爽快感と感じるような、気分よくなれる、そんな作品だったのです。




だから、最初近作でジムが撃たれて川に落ちても、あ、きっとこれも想定内のイレギュラーで、後でジムは再登場するな!と思って観ていましたし、事実そうなりましたね。


でも、その再登場したジムは、私の予測とはまったく違う思惑を秘めていました。




そう。



IMFを裏切ったヨブは、ジム・フェルプスだったからです!



これ。


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もしかしたら、「スパイ大作戦」を知らない人も騙されたかもしれませんが、「スパイ大作戦」のファンで、騙されなかった人が、この世界中でただ一人でも居たでしょうか?

多分、居ませんよね?

こんな掟破りは見たことがありません。




映画を見た後で知ったのですが、TVシリーズでジムを演じたピーター・グレイブスは近作を観て激怒していたというし、同じくバーニー役を演じたグレッグ・モリスも、試写の途中で「この映画は嫌いだ」と退席したというし、トム・クルーズ演じるイーサン・ハントのモデルだろうと言われるローラン・ハンドをTVシリーズで演じたマーティン・ランドーも映画版に対して批判的な意見を述べているというし。


後からなのか、当初からなのか、製作側は今作のジムはTVシリーズのジム・フェルプスとは何の関係もないと発表したと聞いています。


なんじゃそりゃと。


じゃ、別の役を設定しておけばいいやんと。




ジムを担ぎ出さなきゃ良かったやんって。


どうしてトムは、ダン・ブリックス役じゃ駄目だったんかな〜?って思います。


「ミッション:インポッシブル・ビギンズ」で良かったじゃんって。


ダン・ブリックスだったら、ピストル撃ったりしても違和感ないしって。




そう思っちゃって、思えちゃって仕方なかったです。






これって、例えばウルトラマンとかで、突然ウルトラマンが地球を征服しだすとか。

仮面ライダーで1号ライダー本郷猛が裏切っていたとか。

そういうレベルの話で、今作をコンゲームの作品の中の一作に挙げる人が居るけれども、もし、ジムが真犯人だったということを含めての話だったら、個人的に同意は出来ません。



こんな不意打ちは卑怯すぎると思いますから。



だってね、考えてもみて下さい。



今作が、もし、「スパイ大作戦」の映画化作品という触れ込みが無かったとしたら?



もし、「スパイ大作戦」の、あのラロ・シフリンのテーマソングで無かったとしたら?





シリーズ化するところまで、売れたでしょうか?


どうでしょうね?





・・・と、散々落としながら、実は映画館で3回観たし、レンタルになって10回以上は借りたし、それだけでは飽き足らず、DVD購入してその後も10回ぐらいは観ちゃいました(^^;)


最初の15回目ぐらいまでは観る度に打ちひしがれていましたが、「M:I:3」を観てからは、こういうのもOKねと思えるようになりました。

いいところもあるしね。


例えば、冒頭でビデオが消滅する時に煙が出るから、それにあわせて煙草に火をつける演出とか。

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あと、エミリオ・エステベスが好きなので、最初のジムがチームメンバーと作戦会議をしているあのシーンが好きなんですよね〜。


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でも、次の「M:I‐2」がね〜(T▽T)













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posted by 大塚陽一 at 19:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画スイッチ
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