2015年08月15日

007/慰めの報酬 Quantum of Solace




ジェームズ・ボンドのことをどれ位知っている?



MI-6でも手を焼いているそうだ。



触れる者をみな、朽ち果てさせてしまう



君も気をつけろ













さあ、一般的にはシリーズ第22作目。

ですが、実は仕切りなおしニューシリーズ、第二シリーズの二作目、BOND2−2と呼んだ方がいいのではないかというのは、私の持論です。











前作「007/カジノ・ロワイヤル」のエンドロールで、ミスター・ホワイトから名前を聞かれて「ボンド、ジェームズ・ボンド」と決まり文句を言ってジェームズ・ボンドのテーマがかかっていたので、今作ではガンバレル・シーンから始まるものと思っていたら、前作でホワイトを拉致したシーンからの続きということで、ガンバレルは今回も無しでした。

プロローグを二作品使ってやるのか〜と感心していたら、次回作「スカイフォール」までがプロローグだったという壮大なオチに唖然としてしまいました。

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今作の原作は、同名の短編で、「薔薇と拳銃」に収録されており、日本語版では「ナッソーの夜」となっています。










今作品の上映時間は1時間半とこれまでのシリーズで一番時間が短く、シリーズ恒例の無意味なアクションシーンがなく、個人的にはとても嬉しかったです。



007/慰めの報酬のストーリー:“トスカ”が退屈らしい


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場所はイタリアの古都シエーナ。

ボンドはトランクに拉致したヴェスパーを操っていた男、「ミスター・ホワイト」を乗せたアストンマーチン・DBSで、謎の組織の構成員が操るアルファロメオ・159と激しいカーチェイスを繰り広げた末、何とか銃撃をかわしてホワイトを「M」のもとに連行するも尋問中に仲間内で突然の裏切りが起こる。

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結局、ミスター・ホワイトは裏切り者の手引きにより逃走、ボンドは裏切り者を追跡の末、生け捕りにせず殺してしまう。

だが、裏切り者の遺した手掛かりからボンドはある一人の男の存在に辿り着く。

ドミニク・グリーン、この男の表の顔はグリーン・エコロジーを謳ったNPO法人「グリーン・プラネット」の代表者。

しかし裏の顔は、ヨーロッパと中南米を行き来し、利権のために元ボリビア軍事政権トップであるメドラーノ将軍のクーデターを支援する巨大組織の幹部であった。

一方、かつてメドラーノ将軍に家族をなぶり殺された女、カミーユもまた、復讐心を秘めてグリーンに近づこうとしていた。

グリーンはボリビアの天然資源の採掘利権を餌に秘密裏にCIA南米支局とも連絡をとっていた。

この利権を巡っては様々な駆け引きが裏で繰り広げられており、そこには英国の政府の中枢部の一部も関わっていた。

そのためボンドは祖国や味方であるはずの組織からも追跡を受け、犯罪の濡れ衣まで着せられてしまうが、鋼鉄の意志を曲げず、いまや自分を始末しようとするCIAの追手からも逃れながら、カミーユとともに天然資源利権の背後にあるグリーンの陰謀を阻止すべく立ち向かって行く。

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各枢軸国に陰謀を通じた投資を斡旋する組織"Quantum"の全貌は?

復讐に取り付かれたカミーユと、グリーンを追うボンドの行く末は?















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以下、多少のネタばれが含まれますので、ご注意下さい。






007/慰めの報酬のサイドストーリー:
死者は復習など求めない



今作品も、以前の作品のオマージュ・シーンが満載で、特にジェマ・アータートン演じるストロベリー・フィールズが、ホテルのベッドで丸裸で全身オイルまみれで殺されているシーンは「007/ゴールドフィンガー」でシャーリー・イートン演じるジル・マスターソンが、裸で全身に金粉を塗られて死んでいる有名なシーンのオマージュです。

また、トスカのシーンの後、敵のボディーガードを突き落とすシーンは、「007/私を愛したスパイ」で、ストロンバーグの用心棒シャンドラを突き落とすシーンのオマージュでした。

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さて、今作品はスピーディーな展開とアクションシーンが持ち味だと思いますが、編集の過程で説明的なシーンを削り取ったのでしょうが、ちゃんとシーンやセリフを見てないとついていけなくなります。

文字通り目が離せない作品ということですね。

一度削除シーンを加えたディレクターズカット版を観てみたいと思います。





今回なんと言っても注目は、謎の組織「クァンタム」でしょう。

最新作「007/スペクター」に「クァンタム」のメンバーであるミスター・ホワイトが登場するので、何らかの関連があるのでしょうが、トスカの会議シーンで明らかなように、各メンバーは比較的対等な立場で、実行に値する計画が出てきた際に、企画立案者が陣頭指揮を執ってメンバーが協力するといった形式のようで、そこはスペクターに似ていますね。

また、クァンタムのメンバーは各国の主要人物仮名を連ねていますが、クァンタムの利益と各国の利益が一致していて、昔の植民地化政策ではなく、新しい植民地化計画実効的な部分があって、Mもボンドも身内から妨害を受け、一体誰を信じていいのか分からない、しかも、妨害する方も英国の利益を考えての行動で、というなんとも難しい状況になります。



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以前から公言している持論に、それまではボンド中心の映画だったのが、バーバラさんがパパからプロデュースを受け継いだ頃(「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」以降)から、作品自体がボンドガールの物語という面が強調されて、ボンドはただの狂言回しの役を担わされていて、それが今回も顕著に表されていて、カミーユが復讐劇を通して成長する物語りであり、次回作と同じで今回もボンドガールは、孤立無援で現場判断を優先する部下しか信頼できないMという図式が成り立っています。


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しかも、次回作のテーマがしれっと劇中で語られたりしてますしね。


曰く、



「なぜ、グリーンを追うの?」

「僕の友人を殺そうとしたからだ」

「女性?」

「そうだ。だが、恋人じゃない」

「ママ?」

「むこうはそう思っている」



こっちもそう思ってるでしょう!って突っ込みたくなりました(^^;)





善悪じゃない、敵か味方かという部分も今回の軸になるテーマでしたね。

フィリックス・ライターの良心ある立ち位置も確認できてよかったです。




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あとね、あとね、名前を口に出したくもないカクテルを何倍も飲んでアルコールに逃げたくなるほど、打ちひしがれていたボンド。


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ボンドをそこまで追い詰めたヴェスパーが死んだ時には流さなかった涙を、マティスの時には流したボンド。

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「互いを許そう」



こういうところとか、よかったですよね!






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THE END

OF

“QUANTUM OF SOLACE”

BUT

JAMES BOND WILL RETURN

IN

SKYFALL











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posted by 大塚陽一 at 01:25 | Comment(0) | TrackBack(0) |   ・ジェームズ・ボンド007
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