2015年11月12日

007/リビング・デイライツ THE LIVING DAYLIGHTS




なにが命令だ!

私はプロ以外殺さない。



あの女は素人だよ。



報告したいなら、報告しろ。

クビになるなら、願ったりだ。

あの女が何者にせよ、あれで充分さ。



きっと、

死ぬほどビックリ〜Living Daylight〜

しただろうからね。











007シリーズ第15本目の作品。

そういえば本作はシリーズ25周年を記念して製作された作品でした。

そして、4代目007、ティモシー・ダルトンの第1回主演作品となります。


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彼が演ずるボンドは2代目ボンド=ジョージ・レイゼンビーに似て感情表現(笑ったり、怒ったり、本気でびっくりしたり)が多いのですが、故ダイアナ妃は、「最も原作に近いボンド」と、手放しで、ベタ褒めしていたのが印象的です。

今回のオープニングは、ジブラルタルの岸壁で繰り広げられる00セクション(ダブルオー課)と軍との合同演習のシーンで始まるんですが、この登場シーンでも、観客にすぐ、彼がボンドだと納得させる強烈な存在感をアピールできているし・・・実際私もこのオープニングで、ドキッとしました!



「ああ、すごいボンドになりそうだ!」そう思いました。

マネーペニーも、本作から二代目のキャロライン・ブリスが演じていますが、個人的には、歴代マネーペニーの中でも、このマネーペニーが一番好みですねぇ^^


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この映画公開時、アメリカとソ連は、冷戦時代の終戦を迎えつつあった頃で、ソ連側のKGBと対立するボンドの姿が見られる最後の作品となりました。

どちらかというと、クールな印象の歴代ボンドと比べ、ティモシー・ダルトンは情に脆いという性格設定は、最初からあったようで、殺された同僚の復讐のために敵を追い詰めるシーンが本作でも描かれ、まるで、「007/消されたライセンス」への布石の様なシーンとなっています。


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この映画の見所のひとつは、久々に登場するボンドカー、アストンマーチン・ヴォランテの雪山でのカーチェイスではないでしょうか?

今回も、横を走る車のボディーを切ってしまうレーザー光線(ホイール キャップに搭載)、防弾パネル、誘導ミサイル、ジェットエンジン付ロケットブースター、凍結路用タイヤスパイク、ドアの下から飛び出すスキー板も装備(寒冷地装備です)、そして、自爆装置などといった様々な秘密兵器を繰り出して、敵の包囲網やバリケードのトラックなどを突破していくシーンは、かなり見応えがあります。


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ストーリー前半は、テンポも良く、これが、007シリーズか?!という位の手に汗握る展開だったのに後半になると、やや歯切れが悪くなり、ラストの方もいまいちパッとしない展開でしたが、大型輸送機での格闘や脱出などの空中アクションは、なかなかスリリングで息を呑みます。

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乗り込んできた刺客の恐怖と、その闘いの場の不安定さ(だから、私は高所恐怖症だってば!)、操縦できないカーラが操縦管を握る輸送機。

刻一刻と、爆発へのカウントを刻む時限爆弾。

それらいろんな要素が絡んで、このシーンはドキドキする出来になっています。

輸送機から無事脱出したボンドが、目の前の標識を見て「カラチに良いレストランがある。夕食はそこにしよう」とカーラに余裕たっぷりに言う辺りは、ボンドらしくて良かったですね。


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口笛で操作するキーホルダーが登場します。

“英国に栄光を”のメロディーを口笛で吹くと、人を気絶させるスタンガスが吹き出て、“オオカミ口笛”では爆発する仕掛けになったこのキーホルダーは心底欲しいと思いましたね。

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はい。

私は口笛吹けませんよ。ど〜せ!

大塚ホモ説は、ここから来ていますが、なんでホモは口笛吹けないという迷信が蔓延っているんでしょうか?
普通に口笛吹いているオカマさん観た事あるのに・・・















「007/リビング・デイライツ」のストーリー
これはただのチェロ〜
チェロ〜チェロ〜




ジブラルタルのレーダー基地で行われていた英国海軍と00セクション合同の演習訓練中、004が何者かに殺される。
004の手には、「スパイに死を」という意味のロシア語のメッセージが握られていた。

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異変に気づいたボンドは、犯人を捕まえようと追跡するが、車諸共犯人を爆発させてしまう。

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数日後、KGBの上級幹部であるコスコフ将軍が、西側への亡命を申し出た。

チェコスロバキア、ブラティスラバで亡命計画を遂行する事になった。

ボンドは、コスコフ将軍からの指名で、彼の護衛として、亡命を阻止するスナイパーから彼を守る任務に就くことになったが、スナイパーは、チェロ奏者のカーラだった。


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ボンドは、カーラを素人と見て、ライフルを狙撃し、カーラを殺さずに狙撃を阻止した。

ベルリン支局員から、スナイパーをワザと撃ち損じたことを責められながらも、コスコフをオーストリアへ通じるパイプラインで脱走させ、亡命に成功する。




英国のセイフハウスに、匿われ事情聴取を受けたコスコフは、KGBのプーシキン将軍が、イギリスとアメリカのエージェントを、皆殺しにする「スパイに死を」計画を進めていると主張する。




しかし、詳細を明らかにする前に、セイフハウスを襲撃してきたネクロスに、コスコフを奪われる。




そこで、報復として、プーシキン将軍の暗殺命令がボンドに下るが、プーシキンを知るボンドは、今回の亡命騒ぎも含めて陰謀を感じ取り、コスコフの亡命を阻止しようとしたスナイパー=カーラの後を追って、チェコスロバキアへ向かう。




コスコフの友人を装い、カーラに近づいたボンドは、彼女のライフルが空砲である事に気づく。

コスコフの亡命は偽装だったのだ。

なぜ、偽装亡命を図ったのか?

果たして、コスコフを見つけることが出来るのか?

そして、プーシキンは本当に西側スパイの皆殺しを企んでいるのか?

そして、本当の黒幕は?






「007/リビング・デイライツ」のサイドストーリー:
悪いんだがね、規則の第26条15項により、ここから先は直接関係者だけの機密事項だ





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ティモシー・ダルトンとは過去に2回もボンド候補(「女王陛下の007」「007/ユア・アイズ・オンリー」の時)になったこともある、元々シェークスピア俳優として実力のある名優でした。

好評・不評が様々に入り乱れた4代目ですが、彼は原作をすべて読破して役作りを始めたというほどの入れ込みようで、インタビューでも、「原作に忠実なボンドを目指す」と公言していた位ですので、監督のジョン・グレンは、跳び上がるほど嬉しかったのではなかったでしょうか?


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セイフハウスでMからの注文の品目を見て、勝手に銘柄をボランジェ替えて、コスコフから「さすが!ボンド!」と関心されるシーンなど、ばっちりボンドになりきっていましたよね!





ボンドガールのマリアム・ダボはシリーズでは珍しい清純派ボンドガールです。
話の進展とともに成長し、また二人の関係が発展していく過程がとても良かったです。

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今回敵役として登場するブラッド・ウィテカー役のジョー・ドン・ベイカーは、後に「007/ゴールデンアイ」と「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」にもCIAエージェントとして登場します。

どうせCIAが絡むのなら、原作通りに、フィリックス・ライターにも、義足で登場して欲しかったですが・・・

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タイトルに続く冒頭のシーンも、本当に素晴らしい出来です。

タキシードが、スナイパースーツに早変わり。

このスナイパースーツに変わるタキシードは、「007/消されたライセンス」でも、着用していましたが、気付かれました?

このシーンで、ボンドのプロっぽさ加減を垣間見られて、更にダルトン=ボンドが成功だと感じました。

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これは、原作(「ベルリン脱出」)に登場するシーンですが、ボンドが、亡命者を狙うスナイパーを、狙撃しますが、ワザと命をとらないよう狙いを外します。

そのことをベルリン支局員から、責められます。

それに対して、「あの女は、もう二度とライフルを握れまい。なにしろ死ぬほどびっくり(リビング・デイライツ)した筈だからね。報告したければするがいいサ。クビにでもなれば、それこそせいせいする」と、ボンドは、吐き棄てるように言います。

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素晴らしい作品ですが、惜しむらくは、後半中東に行ってしまったのが、残念。

中東に行かなければ、もしかしたら総合でNo1作品になったかも?という位中盤までは最高の作品でした。

特に前半のセイフハウス襲撃シーンは、面白かったです!

個人的な一番の見所は、グリーン4。





この方がグリーン4ですが、この方がネクロスに対してかなり練ってくれて、MI7の層の厚さを見せ付けてくれました(^^)







因みにサントラは・・・

自分自身にとっても、初めて新品のCDで購入した007のサントラなので、格別な思いがあります。

a〜haの主題歌も最高だし、何より、何より、プリテンダーズのエンディングテーマが最高!

この曲が流れると、キュン死にしそうな位、せつなくなります。





しかし・・・これがラストとなるジョン・バリー。

主題歌のアレンジでa〜haとぶつかってしまって、最後には「もう私の時代ではない」とシリーズの音楽から去ってしまった、JB。


a〜haがしたかったバージョンね



有終の美と言いますか・・・

常々言っている通り、私は映画にとって音楽というのは、その出来を大きく左右するものだと思いますが、そういう意味では、このシリーズにジョン・バリーなくして、007のシリーズ化も大ヒットもなかったと思います。

そうそう、この作品ではバリー御大も出演していて、その姿が拝めます!


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御大のシリーズ最後の作品となった、このサントラは、何としてでも聴いてみて欲しい一枚です!

1. The Living Daylights / a-ha (4:16)
2. Necros Attacks (2:04)
3. The Sniper Was a Woman (2:30)
4. Ice Chase (4:05)
5. Kara Meets Bond (2:47)
6. Koskov Escapes (2:23)
7. Where Has Every Body Gone / Pretenders (3:37)
8. Into Vienna (2:50)
9. Hercules Takes Off (2:17)
10. Mujahadin and Opium (3:13)
11. Inflight Fight (3:12)
12. If There Was a Man / Pretenders (2:53)

Bonus Tracks:
13. Exercise at Gibraltar (6:22)
14. Approaching Kara (2:21)
15. Murder at the Fair (2:22)
16. Assassin and Drugged (2:43)
17. Airbase Jailbreak (4:37)
18. Afghanistan Plan (3:34)
19. Air Bond (1:46)
20. Final Confrontation (1:58)
21. Alternate End Titles (3:21)


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THE END

OF

“THE LIVING DAYLIGHTS”

BUT

JAMES BOND WILL RETURN

IN

LICENSE TO KILL







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posted by 大塚陽一 at 00:41 | Comment(0) | TrackBack(0) |   ・ジェームズ・ボンド007
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