君が愛した女は、すべて死んだ。
マドレーヌ、君は勇敢だね。
ダニエル・クレイグ演じるボンド4作目であり、シリーズ24作品目、ボンド2-4でもあります。

本作品「007/スペクター」からは、やっと、やっと、冒頭のガンバレル・シーンが復活します!
ここで、つい、「007/ゴールデンアイ」でガンバレル・シーンを観た時と同じで、涙がちょちょぎれてしまいましたよ。
しかもこれ、新録ですね、これまでの前任者や自身のガンバレル・シーンと違って歩いている時から右手の銃が見えています。

今回のターゲットは、待ちに待ったスペクター。
ガンバレルからタイトルに向かうオープニングで繰り広げられるアクションシーンは、怒涛の勢いで、ああ、なんか007が還ってきた・・・そういう感慨を持たせる素敵なシーンの連続ですよ。

そして、毎回話題になるボンド・ガールですが、今回は「イングロリアス・バスターズ」「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」「ミッドナイト・イン・パリ」のレア・セドゥ嬢。

そして、これは説明が要らない位美しいということで有名なモニカ・ベルッチ姐さん。
モニカ姐さんは、ピアース・ブロスナンが「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」の時、ぜひパリス役に!と熱望していましたが叶わず、というエピソードがありますが、今回シリーズ出演が叶ってよかったですね〜。

前作で復活したQ、マネーペニー、そしてMも続投。
これまでのシリーズにないくらい皆さん、活躍します。
「007/スペクター」のストーリー:
カッコウ〜♪
メキシコシティで催されている「死者の日」において、ジェームズ・ボンドは建物の屋上から窓越しにスキアラという男に銃口を向け発砲、爆発による混乱の中でヘリコプターに搭乗したスキアラを追い詰め最終的に突き落とし、彼の手からある紋章が刻まれた指輪を盗み出す。
その頃、ロンドンでは国家安全保障局の新しいトップ、Cことマックス・デンビ (アンドリュー・スコット) がボンドの行動に疑問を抱き、Mが率いるMI6の存在意義を問い始めていた。
MI6本部に戻ったボンドは、Mにメキシコシティでの事態を叱責され、しばらくの間謹慎命令を下される。
その後、前作での"スカイフォール"での出来事で燃え残った残骸を持ってきたマネーペニーに、メキシコシティでの出来事が前作で落命したMからの「スキアラという男を追って殺しなさい。そして葬儀にも出て」という遺言であることを明かす。
その後、ボンドはQ課から009用に用意されたアストンマーチン・DB10を持ち出し、前任のMの遺言通りローマに向かい、そこでスキアラの未亡人であるルチアに近づく。
始めは夫を殺した張本人ということもあり不信を抱かれるも、彼女を誘惑したボンドは、命を助けることと引き換えにある組織の秘密会議が行われることを聞き、その場所に向かう。
潜入したボンドは、そこで組織の首領がフランツ・オーベルハウザーという孤児になったボンドを引き取ってくれた義理の父親の息子、つまり義理の兄で、昔登山事故で父親と共に亡くなった筈の男だと知るものの、会場で自らの存在がばれててしまい、組織の一員であるMr.ヒンクスに追跡される。
ヒンクスとのカーチェイスの末、DB10を川に沈めてしまうも逃げおおせたボンドはマネーペニーとの連絡により前々作で対峙したMr.ホワイトがカギを握っていることを掴む。
ボンドは、ホワイトの潜伏先でオーベルハウザーと対立したことで携帯電話にタキシンを仕掛けられ、死に瀕した彼の姿を見つける。
ホワイトは、組織が世界規模で暗躍する巨大犯罪シンジケートであること、組織から命を狙われている娘のマドレーヌ・スワンを助けるのと引き換えに、彼女が手掛かりとなる「アメリカン」の居場所を教えると告げ、ボンドが渡した銃で自決したのだった。
一方、ロンドンではCが00部門の機能を停止させMI6をMI5に吸収させることを画策しており、Mは対応に追われていた。
さらに、東京での世界会議で9か国の情報網の統合案の投票が開始され、後に反対票を投じていた南アフリカでテロが発生した事により、案が通過してしまう事態となった。
果たしてボンドはマドレーヌを守り、スペクターの野望を阻止することが出来るのか???

上映期間が終了するまでは重大なネタバレには言及しませんが、それでも多少のネタバレを含みますので、ここからは作品を観終わった後に読まれることをお勧めします。
「007/スペクター」のサイドストーリー:
チャオ!ミッキー・マウス
良かったですよ!
でも、前作でも感じた通り、今回も、
このアイデアも使いたい!
こういう伏線も張りたい!
そういうアイデアの断片がたくさんあって、それをどうひとつの物語に組み込んでいくか・・・そういう作り込み方だったんだろうな〜って・・・。
詰め込みすぎ。
もうね、180分くらいのボリュームにして、途中で休憩を入れるくらいでもよかったんじゃないの?って思いました。
ただね、それだけお腹いっぱいなのに、なぜか物足りなさを感じてしまう。
個人的にはそういう感想なのです。
あと数回は観に行くと思うので、その辺りの事が自分で把握理解できたら、また加筆するつもりです。
ボンドカーもギミックつきで復活!

これまでのクレイグボンド・シリーズの登場人物の写真が出てきますが、全部オーベルハウザーが裏で糸を引いていたということらしいですね、一番やだなぁと思っていた収束の仕方になっちゃいました。
確かにね、前作でシルヴァがなぜあれほどボンドにこだわるのか?
また、シルヴァの部下があそこまでシルヴァに忠実なのかがクエスチョンだったのですが、一応の回答にはなります。
でも、安直過ぎると正直思いますよね??

さてさて、ボンドガールのお二人、良かったんですが、モニカ姐さんの出番が短いっ!
もっと出してよかったんじゃないの?って思いました。
ボンドがフェリックス・ライターにモニカ姐さん(ルチア・スキアラ)の保護を頼むんですけど、その後襲撃されてもおかしくないんですよね〜だからまたそういうシーンがあるかと思ったんですが、なかったですね。

これまではボンドが愛した女性は全て死にましたが、今回の作品では全員生きてます。
少なくとも、エンディングまでは。
これは、やはり母親から乳離れして巣立ち、本物の007になったから。という象徴なのでしょうか?

レア嬢は、「ミッション・インポッシブル:ゴースト・プロトコル」に出ていましたが、個人的に、これまで「ミッション・インポッシブル」シリーズに出ていたヒロインとか女性キャラに魅力を感じたことがなかったんですよ。
だから、きっとトム・クルーズとセンスが合わないだけのかな?って思っていたのですが、その中でもレア嬢だけは好いねって思っていたので、今回は本当に嬉しかったですね。

この壁から、ティアゴ・ロドリゲス=シルヴァの名前が削り取られているんですね〜。

さて、今回もかなりのオマージュシーンがありました!
中には、本当にニヤリとしちゃうシーンが多くて嬉しかったですよ。
どういうシーンかだけ画像で紹介しますね、また今後加筆すると思いますが、今日はここまで。
これとか

これとか

これとか

これとか

これとか

これとか

これとか・・・

音楽は、前作と同じトーマス・ニューマンで、映画を見る前はサントラの曲が何か前作の使い回しばっかりに思えて気になっていましたが、一旦見てしまうとまあ細かいところはどうでもよくなりますね。

1.Los Muertos Vivos Estan (featuring Tambuco)
/2.Vauxhall Bridge
/3.The Eternal City
/4.Donna Lucia
/5.A Place Without Mercy
/6.Backfire
/7.Crows Klinik
/8.The Pale King
/9.Madeleine
/10.Kite In A Hurricane
/11.Snow Plane
/12.L'Americain
/13.Secret Room
/14.Hinx
/15.Writing's On The Wall (Instrumental)/Written by Sam Smith and James Napier
/16.Silver Wraith/17.A Reunion
/18.Day Of The Dead (featuring Tambuco)
/19.Tempus Fugit
/20.Safe House
/21.Blindfold
/22.Careless
/23.Detonation
/24.Westminster Bridge
/25.Out Of Bullets
/26.Spectre (End Title)
主題歌はサム・スミス

もうカラオケに入っているので、歌ってしまいます(笑)
THE END
OF
“SPECTRE”
BUT
JAMES BOND WILL RETURN
OF
“SPECTRE”
BUT
JAMES BOND WILL RETURN
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エンディングは、この「女王陛下の007」のラストシーンを意識した演出です。
引退したボンドが、アストンマーチンDB5(これって、また特殊装備がついたバージョンですよね?引退したのにいいのかな?)を受け取りに来て、助手席にマドレーヌを乗せて旅立つシーンで終わります。
・・・ということは、次回作は・・・






こういう流れってことですよね?
後味悪すぎるし、それが次回作が公開される2年〜3年後までずっと気になったままって惨いですよ、バーバラさん。