2017年01月02日

ジョン・ウィック John Wick





早く寝ないと

ブギーマンが来るぞ

沼地からやって来る

そして悪い子を

さらって行く

“ババヤガ”












2017年に続編「ジョン・ウィック:チャプター2」が公開されると聴いて、シリーズ第一作目に当る「ジョン・ウィック」を、ながら見で再見してみました。



主人公が単身で巨悪に立ち向かうというシチュエーションは、私の大好物なので、公開当時は期待して観たのですが、いくつかの点で消化不良なところというか、不満が残る部分があり、レビュー記事にまではしていませんでしたが、続編にはキアヌの盟友ローレンス・フィッシュバーンも出演するということで、期待も込めて、また備忘録という意味も含めてレビューを記しておきたいと思います。



さて、本作品はキアヌ・リーブス自身が主演と製作総指揮にあたり、日本のアニメ、マーシャル・アーツ、殺陣、香港映画のガン・フー、マカロニ・ウェスタンを下敷きに、引退した凄腕の殺し屋の復讐劇を描くアクション映画で、R15指定作品ですので、お子様はくれぐれも元服を過ぎるまではご鑑賞されないようにお願いします。

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キアヌ演じる主人公ジョン・ウィックは、妻との出逢いを期に現役を引退した裏社会の伝説的な殺し屋です。

そして、ジョン・ウィックの親友でもあり、凄腕スナイパーを演じるのは、「ストリート・オブ・ファイヤー」「プラトーン」「最後の誘惑」「ワイルド・アット・ハート」「スパイダーマン」シリーズのウィレム・デフォー。

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裏の組織の傘下で盗難車をクリーニングする店を経営するオーナーを演じるのは、「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」「ランド・オブ・ザ・デッド」「アイス・エイジ」シリーズのジョン・レグイザモ。

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そして、過去にジョンを雇っていたロシアン・マフィアのボスで、今回ジョンの抹殺命令を出す、ヴィゴ役に本国の「ミレニアム」シリーズでミカエルを演じ、「ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル」でも悪役を演じたスウェーデンの俳優ミカエル・ニクヴィストという個人的に贔屓の俳優が出ているので、とても期待して観た記憶があります。

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映画「ジョン・ウィック」のストーリー:12時にディナーの予約を頼みたい


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かつて裏社会にその名を轟かせた凄腕の殺し屋ジョン・ウィックは、5年前に最愛の女性ヘレンと出逢い殺し屋を引退し、裏社会から足を洗う。

平穏な結婚生活を送るジョンであったがヘレンが病で亡くなり、生きる希望を失う。

だが、ヘレンは残される夫を心配して仔犬デイジーを手配しており、その存在がジョンの新たな希望となりつつあった。

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その矢先、ジョンの車を狙った強盗に家を襲われ、車を奪われただけではなくデイジーも殺されてしまう。

大事なものを再度失ったジョンは、復讐のため、裏社会へ戻ることを決意する。


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強盗の正体は、大きな勢力を築くロシアンマフィア・ヴィゴの息子・ヨセフであった。

実はジョンはヴィゴに雇われていた殺し屋であり、ヴィゴの現在の勢力もジョンの働きによるものだった。

ジョンの実力を熟知するヴィゴは、すぐに彼との交渉と説得を試みるが失敗し、仕方なく手下達にジョンの家を襲撃させる。

だが、ヴィゴの予想通り、ジョンは全員を返り討ちにしてしまう。

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そこでヴィゴは、懸賞金200万ドルでジョンの暗殺を殺し屋達に公示し、ジョンの親友であり、ヴィゴと旧知の仲でもある凄腕のスナイパー、マーカスにも声をかける。



親友ジョンの殺しの依頼を快諾するマーカス。


果たしてジョンの復讐は果たせるのか?


ジョンの復習劇の果てに待つものは?









映画「ジョン・ウィック」のサイドストーリー:さあジョン、うちに帰りましょう



「いくつかの点で消化不良なところというか、不満が残る部分があり、レビュー記事にまではしていませんでしたが」と記していましたが、それはどういうところかというと、まず・・・




その1:ガン・フー???

誰もが真似した、映画「マトリックス」の時の飛んできた弾丸をイナバウワー的にのけぞって避けるヤツ。

あれぐらい流行るかも?と期待していた前評判の高かったキアヌの新しいアクション「ガンフー(ガン・フー)」。

ガンフーとは、映画「男たちの挽歌」などジョン・ウー監督の香港ノワールから始まり、映画「リベリオン-反逆者-」でほぼ完成された近接銃撃格闘術「ガン=カタ(銃=ガン+日本の武道の型=カタ)」の流れを汲む格闘技と射撃を融合させた独特な戦闘スタイルのことで、(銃=ガン+カンフーのフー)で、「ガンフー」(^▽^)

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・・・はい。

まぁネーミングはいいとして。

そのアクションスタイルは、ジョン・ウーさんのヤツやガン=カタみたいにスタイリスティックなそれではなく、どちらかというとプロの暗殺者とか実際やってそうなリアリズムを感じるそれで、銃の構え方もコンパクトで、自分と銃の間の間隔が異様に近く、まるで合掌しているように・・・というか、カンチョーする直前の構え的な構え方で、格闘シーンもアチョー!アチョー!じゃなく、どちらかと言えばレスリングや柔道や柔術、ブラジリアン柔術といった関節系・投げ技系・寝技系で、ガンフーというよりは、ガンジュツとかレスリンガンといった感じ。

そのネーミングと実際の技の乖離と言った部分が気になっていました。






その2:プロの殺し屋の復讐劇?


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愛犬を殺されての復讐という部分にそこまでやるか?という意見が多いのですが、そこは私は全然違和感を感じませんでした。

ジョンが亡くした妻が大好きな花はデイジー。

そして、妻の形見もデイジーのブレス。

妻が一人遺される夫のことを案じて、この世に自身の代わりとして遺した犬の名前がデイジー。

デイジーの花言葉は、「純潔」「美人」「平和」・・・そして、「希望」。


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ジョン本人も劇中で亡き妻のことを「希望」と呼んでいましたし、その妻が遺した愛犬デイジーは、まるでパンドラの箱の最後に残った「希望」のような存在だったでしょう。


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ジョンにしてみれば、「最後の希望」である愛犬デイジーを奪った相手は、ジョン自身を暗殺の裏社会から救った「希望」である妻を無慈悲にも奪ったこの世の不条理自体と重なって見えていたでしょうから、妻を奪われたことへの復讐心もプラスされていたと思います。

ロシアンマフィア的にはいい迷惑だったでしょうが。



私が不満に感じるのはそこではなく、ネタバレですが、ヴィゴから息子ヨセフの潜伏場所を訊き出してヨセフを追い詰めた場面で、ジョンはすぐにヨセフを撃ち、楽にしてやりますが、私がジョンなら、「誰がお前の居場所を俺に教えたか、聴きたくないか?」「それはお前の父親だ」「指一本触れる前に、自分からしゃべりだしたぞ」とか言うはずです。

そして、「ここで死ぬか、親父を殺すか、どちらか選択しろ」と言って、親子で殺し合わせるのではないか?

そう思ってヨセフ襲撃シーンを観ていたので、違和感を感じてしまいました。


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その3:もったいない・・・

これは、キアヌの脇を固める役者陣が、すごく私好みの配役だったので、その使い方が、もったいなくて、そこに不満を感じていたのです。

まずは、ジョン・レグイザモ。

出番が少なすぎ!!

裏社会の盗難車のクリーニング工場のオーナーであり、主人公ジョンの友人であり、宿敵ヴィゴに雇われた身ということで、いくらでも美味しい役回りが設定できるのに・・・ほとんど活躍しないというところ。




ジョンを狙う女殺し屋パーキンスも、しぶといのはいいのですが、ホテルの掟を破って標的になっていることが分かっているのに、ホテルオーナー・ウィンストンからの呼び出しに素直に応じ、簡単に始末されるところ。

しぶとく抵抗して欲しかった(^^;


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極めつけは、ジョンの親友である腕利きのスナイパー・マーカスを演じたウィレム・デフォー。

ヴィゴからのジョン暗殺依頼を受けておきながら、ジョンの守護天使として活躍するところは良かったですが、ヴィゴから拘束されるシーンは、もっと抵抗して欲しかった。


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今となっては、続編と第三作まで作成されるということで、大分(ウィレム・デフォー以外)その不満は解消されました。

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色々好き勝手なことを語りましたが、基本大好きな世界観(特に、業界で流通する金貨と言う設定は妙に説得力がありました)で、続編も観にいきますが、第三弾も楽しみな私なのです(^^)










posted by 大塚陽一 at 01:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画スイッチ
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