一歩外に出れば
外はトラブルだらけ。
そのトラブルに
どれだけの大物を巻き込めるかで
勝負は決まる。

【映画「青いドレスの女」より】
昨日に引き続き、ケネディ大統領暗殺事件について思うことを書いてみます。
ミステリやサスペンスもので殺人事件が起こる時、真犯人は必ず被害者が死んで一番利益が得られる人物ということになっています。
現実でもこの法則は等しく当てはまるといわれています。
その理屈で行くと、ケネディ大統領が暗殺されて、一番利益を得たのは誰でしょうか?
それを考える上で、何を持って利益と見るのかということが重要になってきます。
これまでの多くの暗殺事件研究家の主張もここの見立てがそれぞれ違うから自ずと推理の道筋も違ってきているんですよね〜。
ま、普通に考えれば、ケネディに代わって大統領の座に着くということイコール最大の利益と見ることになるでしょう。
そう考えると当時副大統領から大統領になったジョンソンが、ということになりますが、それだと普通に一番疑われることになりますよね、それでも一か八かの賭けに出るほどの蛮勇の持ち主か?というと、確かにジョンソンはそれに当てはまる数々の逸話の持ち主ですが・・・。
副大統領というと、アメリカ合衆国のナンバーツーで、すごい権力の持ち主のような印象ですが、(後日しっかり書こうと思いますが)実際は、大事な意思決定の場面でも、口も手も出せない(求められていない)蚊帳の外の状態で、まるでお飾りのような状態だったようです。
そんな状態から、ケネディ憎しの感情は確かに持っていたでしょうが、その感情のまま突っ走ることは出来なかったと思います。
力が無いんですから。
実際の事件の時に起こった、検視前に大統領の遺体に手を加え証拠隠滅の工作をしたり、シークレットサービスマンやFBI、CIA、地元警察を統括したり、パレードルートを都合よく操作したり、教科書ビルにオズワルドをセットアップしたり、というのをいくら地元だからといってジョンソン一人の力で出来るとは思えません。
それだけの権力は一介の副大統領には持ち得ないと思います。
それに百歩譲って長年の人脈からこれが出来たとしても、賭けに負けた場合のリスクが、一人で負うには大きすぎる賭けですから。
そう、一人で負うには。
私も複数の真犯人が共犯状態で実行されたと思います。
で、ジョンソンは事後共犯かなと。
暗殺当日か、暗殺直後ぐらいではないでしょうか?
共犯関係になったのは。
その辺りについても、今後しっかり検証していこうかなと考えております。
そのために「
ケネディ大統領暗殺事件」というカテゴリをこさえてしまいました(^^;)
さてさて、前置きが長くなりましたが、本日の記事タイトルについてですが、ケネディ大統領暗殺事件にはたくさんの疑問点が存在するのですが、私がその中でも一番最初にして最大の疑問点と思っているのは、「なぜ、あの時期に?そしてなぜ暗殺されないといけなかったのか?」という点です。
例えば、暗殺理由が「ケネディがこのまま大統領で居てもらっては困る」ということであれば、暗殺時期は、あと一年ちょいで任期いっぱいになる時期です。
実はダラスに向かったのも、再選に向けて次の大統領選への準備の一環でした。
ケネディ研究が進んだ今でこそ、ケネディの女性関係が派手だったことや、健康面でいつ何が起こってもおかしくない状態だったことが分かっていますが、当時は過去体調に不安だった時期はあるものの、いつも日に焼けた顔で若々しく健康で、しかも父親としても夫としても理想的な人物然として国民のみならず世界中の人から評価されていました。
当時のFBI長官フーバーはホワイトハウス内を盗聴していて、ケネディがマフィアと情婦を共有していたことも、一日も薬を欠かすことの出来ない体調であったことも十分に知っていました。
そのための証拠も握っていたことでしょう。
それらを使ってネガティブキャンペーンを張り、再選を阻むことは出来たはずです。
最悪それでもケネディに再選されたら、それから暗殺を考えても良かったと思うのです。
なぜならば、ケネディは大統領として、この時期は次の選挙準備に全力を傾けており、大統領として本当にやりたいことは再選後を見据えていたからです。
この時期、なにも慌てる必要は無かったはずなのです。
ただ・・・政治の世界は伏魔殿。
目に見える現象だけに囚われていては本質を見極められなくなります。
その辺りのことを判断するに足るだけの情報は、今のところ一般ピーポーな我々に得ることは適いません。
ですから、25年後のケネディ関連の情報公開を待って、本格的に検証を始めたいと目論んでいます。
それまでは、このカテゴリ内で、今の段階で判明している事実や情報を整理しておこうと考えています。
ゆっくり更新になるとは思いますが、もし、よかったらお付き合いください。

