私たちは本当は血の繋がった兄妹で、
間違いを起こさないように
神様が細工したとしか思えないのです。
本日帰宅したら、楽天ブックスからネコポスが届いていたので、すぐに開封して、二時間で読了。
そのままの勢いで熱に浮かされたように、ブログにとりかかっちゃいました。
「夫のちんぽが入らない」
この一冊を読む間で文字通り泣いたり笑ったり、そして、我と我が身を振り返り、様々な感情が胸を去来して・・・正直疲れました。
疲れてはいるのですが、それでいて爽快感や安堵感みたいなものがあって、まるで∴皀筌� 」リ」レ�ュ怜喧竺軸宍雫七 而耳自蒔・ゥ縺ゅ>縺�∴クサイス(都合の悪い言葉は文字化けする仕様なの)です。
「夫のちんぽが入らない」というタイトルだけを見ると、シモネタチックな話か、性に関する本のようですが、正真正銘私小説でした。
そして、このタイトル自体も奇を衒った訳でもなく、キャッチーなタイトルで関心を引こうとするような確信犯的な発想でもなく、このタイトルしかないなと、あとがきまで読み終わったときには納得できます。
著者である『こだま』さんの文章は、軽妙洒脱というか、淡々とした中に一種俯瞰的なウィットに飛んだ表現が出来る、常に自分と自分で語り合いながら暮している人特有のセンスを感じる飽きさせないものでした。
ちょと、冒頭の文章を(紹介ページで公開してあるので)紹介します。
いきなりだが、夫のちんぽが入らない。
本気で言っている。
交際期間も含めて二十年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。
周囲の人間に話したことはない。
こんなこと軽々しく言えやしない。
何も知らない母は「結婚して何年も経つのに子供ができないのはおかしい。一度病院で診てもらいなさい。そういう夫婦は珍しくないし、恥ずかしいことじゃないんだから」と言う。
けれど、私は「ちんぽが入らないのです」と嘆く夫婦をいまだかつて見たことがない。
医師は私に言うのだろうか。
「ちんぽが入らない? 奥さん、よくあることですよ」と。
そんなことを相談するくらいなら、押し黙ったまま老いていきたい。
子供もいらない。
ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ。
これ、女性側の視点で書かれているので、男性(夫)側の話も読んでみたいと、すごく思いました。

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